日本のナースは優しい

CT-SCANとMRI検査が終わったあと、入院オリエンテーションをしてくれたナースTさんのいる処置室にいった。

入院オリエンテーションのとき、Tナースが「何か分からないこと、困ったことがあったらこの部屋に遠慮せずに来るように」と言ってくれたから。

大学病院は誰もが1日じゅう大忙しで、ゆっくりと相談を受けてくれるような時間はないだろうなと覚悟していたが、でも、このまま眠れないのはもう耐えられなかった。

今日も何人もの人が入院手続きをしているようだ。Tナースが出勤しているかどうかも知らなかったが、部屋から出てきたTナースをつかまえるつもりで待った。

運良く20分ぐらい待ったところで会えた。
自分の状況を伝え、少し相談したいことがあると言ったら、ちゃんと座って話を聞いてくれた。

・最初の癌宣告から2週間経った。まだ検査が続いており、これからまだ3週間も経たないと結果が出ない。あまりに長過ぎて待つのがツライので、途中経過でもいいので聞くことができないか。

・眠れない。身体ヘトヘト作戦も効き目がなくなってきて、3時間ぐらいで目が覚める毎日。薬を処方してもらったほうがいいのだろうか。

Tナースは、どちらの相談にも真摯に対応してくれた。
途中経過が聞けるタイミングを調べてくれたが、主治医のスケジュールと検査結果がでるタイミングが悪いようで、残念ながら確約できる一番早い日が8月1日なのだそうだ。

ただ、7月25日(水)にマンモトーム生検が早く出ていたら、結果が聞ける可能性がまったくないわけではないと。

眠れないことは、おかしいことでも何でもなく、わたしの置かれた状況であれば当たり前のことだと。
眠れないと体力が落ち、術後の回復にも治療にも良くないので、カウンセリングを受けましょうと。
早速、明日のカウンセリング予約を取ってくれました。
 
カウンセリングで、自分が思っていること、感じていることを
遠慮しないで話しなさいねって。

大学病院って、とにかく、誰もが毎日大忙しだから、個別に相談するとか話しするとか難しいように感じていたのだが、もう遠慮なんかしていられない。
HELPすれば助けてくれる人はちゃんといると思った。
ありがとう!Tナース

尊敬する元ナース・青年海外協力隊OGのKARIMORIさんの「あついココロと愛する心とアソビGocoroと」に何度も書かれていたっけ。日本のナースはとっても優しいのだ。
ありがとう!ナース

術前検査:CT-SCAN、MRI 造影剤あり

今日は朝から検査だ。

CT-SCANとMRI

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まず、午前10時から体部CT-SCAN。
肺など内臓に癌が転移していないか検査する。朝食は抜き。

本当は造影剤を使った方が良いらしいが、このあと行うMRIでも造影剤使うことになっており、ダブルで使うと腎臓に良くないとのことで、CT-SCANのほうは造影剤なし。

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さすがに扉の中にデジカメは持っていけない。

慶應義塾大学病院のサイト CT検査室にあるように、この機械の中に仰向けに寝て、息を吸ったり止めたりしながら輪切りに撮影する。

この検査は、人間ドッグでもやったことあるし、7年前にも、その後の経過観察検査でもやったことある。
何度もあるが、いつも思うことがある。
靴下は脱ぐものだろうか、履いているものだろうか、と。待っている人を見ても様々だ。
検査着とスリッパに靴下ってカッコ悪い。

今までは靴下は脱いでいたが、今日はカッコ悪いけど履いておくことにしよう。
と、バカなことを考えながら輪切りにされたが、
15分ぐらいで終わったと思う。

次に、MRI。
右乳房の癌の広がりや石灰化の程度、腋の下、リンパ節への転移の有無を調べ、右乳房の切除範囲を明確にする検査だと説明を受けた。
この検査の結果で、乳房温存か全摘出かが決まるのだろう。

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CT-SCANより扉が見るからに頑丈そうで、磁力が強いことを感じる。
手術室の扉みたい。扉のうえには「磁場発生中」とある。
待合室の入口付近の床には、黄色と黒色のテープが貼ってあり部外者の入室を禁じているようだ。

MRI検査の機械はこんな感じ。
慶應義塾大学病院のサイト MR検査室

これも以前やったことがある。
耳栓をして、ベッド(台)のうえに仰向けに寝て、機械の狭い筒の中に入れられ、できるだけ動かないようにしながら工事現場のような大音響に耐えるのだ。

初めてやったときはその大音響にびっくりしたが、別に痛くもないし怖くもないので平気だった。
今日は点滴で造影剤を注入するというのが初めてなので、その点だけが心配。
事前に造影剤を使うことによる副作用の説明を受け、承諾書も提出した。

ま、でも特に痛いわけではなかろうと思っていたが、呼ばれて驚いた。

筒の方に頭を向けてベッドに仰向けに寝るものとばかり思っていたら、ベッドの上に変な台が設置してある。
頭と足の向きが逆になっていて、筒の方に足を向けてうつ伏せに寝る台だ。
マッサージ屋のベッドをイメージすると近いが、顔をうずめる穴1つに加え、その下に、乳房を入れる穴2つがあいている。

女性の検査技師が優しく誘導してくれたが、検査着の前をはだけて、穴に顔とおっぱいを入れながらうつ伏せに寝るサマは、恥ずかしく少し屈辱的な気持ちがした。

顔と乳房を穴にセットしたら、技師の指導で、できるだけ楽な姿勢を探す。MRI検査中はできるだけ動かないようにするのだが、うつぶせだから、そもそも息苦しい。さらに、穴に顔と乳房を入れて両腕を頭のうえに置いているから、台が身体にぶつかる部分があり少しでも楽になるように痛い部分にタオルを挟んだりする。

前半は、造影剤はなしで撮影が進む。
大音響はあまり気にならない。それよりやはり息苦しい。動かないようにしようと思うと余計に息苦しい。

後半は、造影剤を点滴で注入して撮影する。
左手の甲に注射され造影剤が注入されるのだが、その間も顔や身体を動かさないように指示されたので、自分はうつぶせに寝たまま。何をどうされたかは分からず。

耳栓をしているので技師の声は遠くに聞こえる。
「はい、スタート!」という声がしたと思ったら、左手甲からスーッと液体が入ってきたのが分かった。

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それ以外は特に感じることもなく、うつぶせの息苦しさと、動けない息苦しさに耐えた。
全部で30〜40分ぐらいで終わったと思う。
靴下を履いていて正解だった。(笑)

解放感いっぱいで更衣室の鏡を見て驚いた。
突っ伏していた顔の下に引いてあったタオルの模様が顔について、顔が夏ミカンのようだった。
もし同じ検査をすることがあったら、顔の下に引くタオルは質の良いものを持参しようっと。

ノンは、このMRIを何度も受けているようで、今はもう慣れてウトウトできるぐらいだと言う。
変な趣味でもあるのか?おっかしいんじゃないか?! > ノン

造影剤の副作用というほどのものではないと思うが、検査が終わって会計に向かうとき、身体全体がゾワーとして、立っているのが少し辛くなった。腰掛けて10分ぐらいしたら平気になったが、何だったのかな?
軽い貧血かな。

【今日の診療代】
13,340円

好きなこと♪ゴルフ!

胸のことも、手術のことも、仕事のことも、何も気にせず打ち込めるものって、やっぱゴルフでしょ♪

ってなことで、久しぶりに打ちっぱなし練習に行ってきました。

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1年ぶりにクラブを握るのかな。
こんなに好きなのに、「仕事が忙しいから」とか「他に優先することがあるから」と理由みつけてゴルフしてこなかった。
バカだなー。
 
0710golf2
 
 
 
最善であっても最悪であっても、しばらくの間はラウンドはできないだろうと思うと辛いな。
バカだなー。
好きなこと、もっとやっておけば良かった。

あ、もう出来なくなるわけじゃないから、こういう言い方は良くないな。
リンパ節をとった人でも、スポーツばりばり出来るようになっている人が大勢いらっしゃるそうだから、しばらくお休みなだけ。

どんな手術しようが、いつか必ず100は切るぞ!

ワタシのスィングです。
とりあえず前には飛んでます。(^^)