先週は、半年ぶりの放射線科の経過観察・診察がありました。
半年前、去年の秋にも1年3ヶ月目のこととして日記に書きましたが、
慶應義塾大学病院では、がんの放射線治療後1年以上経過していてもかなり丁寧に経過観察・診察をしてくれています。
(放射線治療後の経過観察・診察が、病院によってかなり大きな差があることが、このときの日記の同病の患者さんたちのコメントで分かりました。)
放射線治療後の経過観察・診察は、次のようなサイクルで続いています。
放射線治療(5グレイ×25回)終了 (2008年6月)
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1ヵ月後 経過観察・診察 (2008年7月)
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2ヵ月後 経過観察・診察 (2008年9月)
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3ヵ月後 経過観察・診察 (2008年12月)
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3ヵ月後 経過観察・診察 (2009年3月)
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半年後 経過観察・診察 (2009年9月)
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半年後 経過観察・診察 (2010年3月)
乳房の皮膚の様子を観察したり、
特に困ったことがないかどうかを問診してくださり、
乳房、ワキ、鎖骨あたりに異常かないかを丁寧に触診します。
経過はいたって順調で、日焼け跡のような焼け跡もだいぶ薄くなってきました。
でもまだ、この半年ごとの経過観察・診察は、もうしばらく続くそうです。
どこまで続くのでしょうね?(^^)
診察自体はほんの数分で終わるので、これだけのためにわざわざ通院するのは面倒といえば面倒です。
それに、放射線治療をする建物は、他の建物とは別建物になっていて一番遠くにあり、そこまで行くのに長くて暗い廊下を歩いていかなければいけないので、少し気持ちが暗くなります。
同じ建物の上階が抗がん剤治療をする外来センターでもあるので、その廊下を歩いていると、抗がん剤治療をしていたときのブルーな気持ちを思い出してしまい、ハッキリ言って、行きたくない建物なんです。
だけど、ここに来ると、なんか気持ちがシャンとします。
不思議です。
あのときのブルーな気持ちを思い出して、足元がゾワーッとヒヤッとする感覚がよみがえるのですが、それで落ち込むんじゃなくて、
病院を出る頃には、いま元気にしていられる有り難さを思い出したり、お世話になった人たちへの感謝の気持ちのほうが強くよみがえってきます。
いま元気にご飯が食べられて、仕事もできて、家族も元気にしていて、
いたって平和な毎日がおくれているのは、奇跡のようなものです。
それを思えば、お金がないとか、仕事がうまくいかないとか、アレコレ嫌な事があるとか、
そんなことは、どーってことないことだと、思えます。
あの建物に行くと、こういう気持ちになって帰宅できます。
ありがとうございます。