乳がん術後のホルモン治療には、何度も考えさせられます。
乳がんの再発や転移をされていて、
再発乳がん又は転移乳がんの治療としてホルモン治療をしておられる方は別として、
手術と抗がん剤治療が終わったあとの、
再発や転移の「予防」としてのホルモン治療は、
医師からすすめられる標準治療を、ハイハイと言ってスルーでやるのではなく、
やるか?、やらないか?
やるならば薬はどれにするか?
自分の生き方、ライフスタイル、副作用などを合わせて考えて
納得して決めるものだと思うのです。
(残念ながら、患者が考えて選択できるように提示してくれる医師は少ないようですが。)
2008年の春、はじめてホルモン治療をし始めるとき、
閉経前の乳がん患者の標準治療とされている
抗エストロゲン剤 と LH-RHアゴニスト製剤の併用をすすめられました。
けど、直前の抗がん剤治療で、
薬による閉経でひどい関節痛が出て悩まされたので
さんざん悩んで、治療方法も調べ尽くして
『抗エストロゲン剤のみを服用する。
月経を薬で無理矢理止めてしまうLH-RHアゴニスト製剤はやらない。』
と、自分で決めました。
ホルモン受容陽性の多くの乳がん患者さんが
LH-RHアゴニスト製剤(商品名:ゾラデックスまたはニュープリン)をしているのは
ブログなどで知っていたので、少数派になってしまう不安はありましたが、
「抗エストロゲン剤のみ服用した場合と、
抗エストロゲン剤+LH-RHアゴニスト製剤を併用した場合を比べて、
その後の生存率の差が、数パーセント以上はっきりあるのでしょうか?」
と主治医に聞いたところ、
「そこまで明確に数値で示せるエビデンスはない。
乳がんのステージ、乳がんの質、患者の年齢にも大きく左右される。
併用しないよりは、併用したほうがいいだろう。
40才代半ば、仕事を持つ女性としては、悩むのは当然。
私でもきっと悩む。」
と、主治医が、答えにくいことにも関わらず答えてくれたので、
(2008年当時のことです。数値は今は変わっているかもしれません)
数パーセントあるかどうかのリスク軽減よりも、
副作用の少ない快適な日常生活を選びました。
いま、自分の決めたことに後悔もないし、ヨカッタと思ってます。
2008年当時のことを思い出し書いていたら
前置きが長くなってしまった。(^^;)
さてと、
2007年の乳がん手術から5年が経ち、ホルモン治療を今後どうするか?
を考える時がまた来ました。
ちょうど卵巣内膜症性嚢胞の手術で、卵巣+子宮を全摘したタイミングと一致。
卵巣がなくなったので、閉経ということになります。
閉経しても女性ホルモンは別のところから作られる、
というのは、前回の日記に書いたとおり。
なので、ホルモン治療は継続です。
主治医からのおすすめ治療は、アロマターゼ阻害剤(フェマーラ)。
私の疑問は、
『抗エストロゲン剤の服用で、問題なく過ごせてきたし、
フェアストンは副作用も少ないので快適な日常生活ができている。
これからの5年も抗エストロゲン剤を続けるというのはダメなのか?』
そう質問したら、主治医は、
『抗エストロゲン剤を続けるよりも、アロマターゼ阻害剤に変えた方が
再発予防の効果が高いことが明確になったのよ。』
とのこと。
副作用の心配について、特に関節痛について聞いたら、
『副作用はきっと出る。
関節痛もおきると思っていたほうがいい。
でも5年前とは、長坂さんの体も変わってきているので、
5年前のようなひどい関節痛になるとは限らない。』
と、スッパリと答えてくれたので、
じゃあ、やってみようと踏ん切りがついてわけです。
↑↓アロマターゼ阻害薬フェマーラのパンフレットより
ってなわけで、これから5年間、フェマーラ飲んでみようと決めたわけです。
副作用の出方によっては、変わることもあるけどね。
では、今日はこれから乳腺診察です。
骨密度検査もしてきます。
行ってきます!(*^_^*)
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