先週末は、金曜日から日曜日まで大分県佐伯市に行ってきました。
佐伯って読めますか?
「さえき」じゃなくて、「さいき」なんだそうです。
大分空港から佐伯までバスで約2時間。
遠いです。(^^;)
映画「釣りバカ日誌19」の舞台にもなったところで、
山を背中にして、海は目の前。魚の美味しい、いいところです。
九州と四国の間の豊後水道を眺めることのできるスポットもあります。
↑私の写真の出来がよくないのですが、
豊後くろしおラインにある「空の公園」「空の展望台」からの眺めは雄大でした。
釣りバカ日誌19の撮影が行われた場所でもあるそうです。
遊びに行ったわけじゃなくて、仕事です。(^^;)
がん患者さんの治療生活ケア用品ショップ「キャンライフ」の撮影です。
朝の9時から、日が暮れる夕方までビッチリ撮影です。
一日中うごきまわっていたので、足腰が疲れ果てました。
でも、一番大変なのはモデルさん。
寒いなか、薄着でニコッとし続けるのは大変です。
春夏物の撮影では、半袖シャツになったり、
落ち葉が舞い散る寒空の下で、のんびり読書している様子なんかさせられて、ほんとごめんね。
ここで撮影した写真がキャンライフに使われるのはいつでしょう?
乞うご期待。(*^_^*)
さて、今回の佐伯の旅では、思いがけないステキな出会いがありました。
泊めていただいたところが、農泊もできる「風の住処」
といっても、農泊施設としてガンガンご商売しているわけではなく、
高熊博さん、英子さんご夫妻が、仕事の現役を引退されてから
山あいの広い敷地にご自宅と広い庭スペースをつくり、
「風の住処」と名付け、年に数回、陶芸展や音楽会などを催したり、
離れを1室つくって宿泊もできるようにしたのだそうです。
なので、時間の流れがとてもゆっくり。
自家農園で採れた野菜料理が夕飯です。
ほうれん草、しいたけ、さつまいも、ごぼう、人参、大和芋、
ぜーんぶ自家農園で採れた物。
ご主人が菌を植えて育てた肉厚の椎茸が激ウマでした。
ご自宅もお庭もお料理もとてもステキですが、一番ステキだったのは、高熊さんご夫妻。
一緒に食事をいただきながら、どんなお仕事をされていたのかとか、いま何をされているのか、お話しをうかがっていたら、とんでもなく素晴しいお話しをうかがうことができました。
20代で起業され、約50年、インテリアのお仕事をされてきたこと。
ご長男に知的障がいがあり、障がいのある人が自立して生活できるように様々な活動をされてきたこと。
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【仕事のこと】
取引先を決めるとき。
簡単に取引をしてくれるA社と、条件が厳しくてなかなか取引させてもらえないB社がある。どちらと取引したいか?
B社と取引ができるようにがんばる。
誰でも取引できるA社だと、簡単に切って捨てられる。
厳しいB社と取引するのには時間がかかるが、取引させてもらえるようになれば、長いおつきあいができるはず。
年間の取扱い高と同じぐらいの資産を持つようにしなさい。
会社の経営はいろんなことが起きる。
資産があれば、万が一のときの対処ができる。
・・・・などなど。
こうやって言葉に書いてしまうとあっけないのですが、
約50年間の経験からのお話しは本当に奥が深く、胸に染みました。
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【ご家族のこと、福祉活動のこと】
大分県竹田市の久住高原に「パルクラブ」という障がいのある人たちの就労の場があり、ここで息子さんが働いておられます。
障がいのある人達の就労の場というと、手仕事・内職が中心の作業所のイメージが強いのですが、この「パルクラブ」は、私の陳腐な想像を超えていて、広大な自然に囲まれた農園のような工場のような大規模なものでした。
◆久住高原「パルクラブ」
農産物の生産をして、食肉の卸しや加工をしたり、焼肉レストランがあったり、温泉や宿泊施設があったり。
ネットショップもあります。
◆ネットショップ 久住高原「パルクラブ」
就労の場、パルクラブは社会福祉法人が運営をしていますが、
高熊さんは、『社会福祉法人には法人にしかできない事業運営をがんばってもらって、我々は、障がいのある子供を持つ親にしかできないことをやるのだ。』とおっしゃいます。
障がいをもつ人達の人権問題や、障害年金の公的管理をしたり、日常生活支援や自立支援のためにNPO法人「あいネットワーク大分」を設立されたり、
もっと大きな枠組みで国の施策に提言できるように、大分県知的障害入所施設家族連合会を設立されたり。
短い時間でしたが、高熊さんの77年間の生き方の一片をうかがうことができました。
高熊さんは、何度も
「人生は99%が運で決まる。努力は1%。」とおっしゃいました。
運というのは、ご縁の積み重ね、と私は理解しました。
素敵なご縁をありがとうございました!
新緑の季節にまた必ず行きます。(*^_^*)
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