昨日は化学療法(抗がん剤治療)3クール目のはじまりでした。
午後1時。いいお天気で、抗がん剤なんか打つ気分じゃなかったなー。
抗がん剤投与は曇りがお似合いだよ。
採血の結果、細菌やウイルスといった外敵や癌から身体を守る働きをする白血球の数は4,300個/mm3。
1回目が7,500個、2回目が5,000個だったから減り方が少なく抑えられて、まだ標準値内でOK!Good!
※以下には、傷口の写真や、点滴投与の写真などを載せていますので、キモイ系が弱い方はスルーしてください。
抗がん剤投与の前に、傷口の処置。
また傷口の上部から溶ける糸の端っこが出てきて、膿みはじめそうだったので切ることになりました。
傷口上部の穴を、かなり奥の方までグリグリやったらしく、出血がそこそこあったのですが、悲しいかな、患部が麻痺しているので痛みは全く感じません。^_^; いいんだか、悪いんだか。。。
この写真の左上のほうに、自然育毛している腋毛が見えるでしょ。
ワキは傷があるから剃れず、手術後ずっと自然育毛していたのですけど、腋毛が残り少なくなってるんです。
そう、抗がん剤の副作用で、頭髪以外の毛も徐々に抜けていってます。
腕や足のムダ毛も、眉毛も、耳の中の産毛も、鼻毛も、あそこのKEも。(^^)
女子としては、こんな写真載せること自体が恥ずかしいことなんでしょうが、最近、ここらへんの感覚も麻痺してきました。^_^; いいんだか、悪いんだか。。。
さて、ここからが血管痛をおこした抗がん剤治療。
抗がん剤を投与する包括先進医療センターに向かう長い廊下は、慶應病院の中では珍しくひと気がなく寂しげです。
血管痛(炎症)について、ノンとしおちゃんにアドバイスをもらっていたので、乳腺外科のドクターAと、包括先進医療センターのナースYと、くわしく話をすることができました。
事前に情報があると、ドクターにもナースにも突っ込んだ質問ができるので助かります。
ノン、しおちゃん、ありがとう!
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【血管痛の原因】
>影響を及ぼしているのは、
> おそらくFEC療法のうちのEPI=ファルモルビシン(赤い薬?)と思うのですが。
そのとおりでした!
血管痛がファルモルビシン特有の副作用なことと、発症に個人差があるために、多くの不安材料を与えない配慮から、治療前に患者に詳しく説明しないことが多いそうです。
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> ゆかさんも書いているとおり、痛みを軽減する対処方法としては、
> ●抗がん剤投与当日は、患部を温めて血管を広げ、血管への負担を少なくする。
> ●翌日以降は、冷やして血管とその付近の皮膚の炎症を抑える。
これも、そのとおりでした!
しかし、決定的な予防方法・治療方法がみつかっておらず、薬剤メーカーでも研究中の課題で、医療機関でも様々なケースを試行錯誤しているんだって。
【投与前の処置】
「投与前に血管を暖めて血管を広げ、できるだけ薬剤が血管の壁を触れないようにする」というのが対処方法らしいのですが、1回目の投与から行ってもらうべきでしたね。
前回(2回目)の投与時に、この処置をしなかったのは、1回目の投与時にすでに炎症がおきていたと仮定したそうで、だとすると、患部を温める処置はかえって炎症部分に悪い影響を与えるのではないかと考え、投与直前に、生理食塩水を勢い良く流すことで血管を広げる処置を取ったのだそうです。
【投与後の処置】
「冷やして炎症を抑える」というのが対処方法らしいのですが、これもまだ方法が確定していないらしく、冷やす時間・タイミングや、冷やしすぎても身体本来が持っている自己治癒力(?言葉に自信なし)を妨げるかもと、色々な機関で試行錯誤中だそうです。
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> あとは、
> ●皮膚の保護効果や麻酔効果のある塗り薬や湿布薬(リバノール湿布)を使用する。
> しかしながら、いずれも顕著な効果は得られていないようです。
これも残念ながら、そのとおりだそうです!
炎症をおこし血管痛をおこしたしまった患部は、そう簡単には治らないのが現実だそうで、人によっては1年とか数年、痛みを抱えるケースがあるそうです。
なので、今おきてしまった箇所はダメ元で色々な治療法を試すとして、今後あらたな炎症を起こさないように、嫌がられるぐらいにドクターとナースに訴えながら投与していきます。
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注意深くやっても、今回も血管痛が起きてしまったらどうするか?
しおちゃんが言うように、ポートを使うことになるかもしれません。
> さらには、
> ●抗がん剤がなるべく腕を通らないよう、点滴を身体の中心に近い方に挿入する。
> ●抗がん剤治療が長期にわたる場合は、ポートを挿入して、そこから点滴をするよう
> にする。
> (ポートとは埋め込み型の器具のことで、太い静脈の入り口に相当するもの。挿入す
> るには外科的な手技が必要になります)
ポートを使う点滴ですが、ナースYさんが言うには、アメリカでは、リンパ節を取ったために片腕でしか点滴できないような乳がん患者の抗がん剤投与では、ポートを使って行うことが多いとか。
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さてそれで、3回目の今回は、次のような方法で投与してみることになりました。
(1)点滴を刺す場所は、血管痛を起こしている手首から肘を避け、できるだけ上腕部にする。
(2)ファルモルビシン投与前に、上腕部を暖めておく。
(3)ファルモルビシン投与直前の生理食塩水を、勢いよく流す。
(4)ファルモルビシン投与直後すぐに、針から上腕部を痛くならない程度に冷やす。
(5)帰宅後の入浴は控え、患部を保冷剤等で冷やす。
(6)炎症を痛みを抑えるために、ヒルドイド(ヒパリン類似物質)というクリームを患部に塗って様子を見る。
が、ワタシの腕の静脈を捜すのは難易度が高い。
保温材で20分ぐらい暖めたあと、上腕部に一度トライするがうまく刺さらず断念。(>_<)
やわらかいボールみたいなものを握りながら、さらに20分ぐらい暖める。
二度目のトライでも上腕部では具合の良い静脈がみつからず、肘に刺しました。
これがヒルドイド。
効いてくれるといいなあ。
これが治らないと、来年秋にゴルフができなーい。
手術した右腕・右脇は、一生懸命リハビリしているのにさ。
投与中に痛みが起きないか、緊張して3時間を過ごしました。
ナースYさんも、すごく慎重に丁寧に点滴交換や処置をしてくれました。
昨日のバンダナはワイン色。
【今日の診療費】
11月 15日 ¥41,430 (採血、診察、傷口処置、抗がん剤投与治療、投薬)