針生検の傷跡とアザ

6月27日に右胸に針生検を行っあとの、傷跡とアザの経過を観察してみました。

針生検のことをネットで調べたら、「痛みはほとんどない」「傷跡は残らない」という説明をよく見たのだが、ワタシの場合かなり痛かったので、(痛みはほとんどないなんて違うじゃん)と思ったわけで、ってことは、傷跡も多少は残るのではないかと疑ったわけです。

医師からは事前に、場合によってはアザが出ることと、小さな傷跡ができるが、両方とも自然に消えると説明を受けました。

【針生検 当日】
当日は大きな絆創膏を貼ったままにして、入浴・シャワーを控えた。

【針生検 1日後】
朝、大きな白い絆創膏を剥がした。
入浴は控えシャワーだけにしておいた。

傷跡:太い針を刺したところに3ミリほどの赤い跡がある。切り傷とも違い、小さい穴があいているのが分かる。穴の中はまだジュクジュクした感じがする。

アザ:乳首の右横(たぶん、シコリがある場所の頭頂部だと思う)に、1センチほどの内出血の跡ができた。

【針生検 2日後】
湯船には下半身浴だけ、シャワーにしておいた。

傷跡:赤みはまだある。穴の中のジュクジュクはまだあるが少し乾いてきた感じ。

アザ:内出血の跡の紫色は8割ひいて、そのかわり、黄色のアザになってきた。

【針生検 3日後】
湯船には下半身浴だけ、シャワーにしておいた。

傷跡:赤みはまだあるが、穴の中のジュクジュクはほとんど気にならなくなってきた。

アザ:紫色はほとんど消えたが、黄色のアザが大きくなり直径3センチほどになった。

【針生検 4日後】
4日後から入浴は、ふつうの入浴に戻した。

傷跡:穴の中のジュクジュクは完全に乾燥し、擦り傷がカサブタに変わる寸前のような様子。

アザ:直径3センチほどの黄色のアザ。黄色の色が濃くなった。

【針生検 5日後】
傷跡:穴は塞がった。虫に喰われた跡のよう。

アザ:直径2センチほどに小さくなった。黄色の色がようやく薄くなった。

【針生検 6日後】
傷跡:2ミリぐらいの虫に喰われた跡はまだある。

アザ:黄色の色がさらに薄くなり、遠目からは分からなくなった。

【針生検 7日後】
傷跡:2ミリぐらいの虫に喰われた跡はまだある。

アザ:完全に消えた。

右おっぱいに針生検

右胸のシコリの正体をあきらかにするために、胸に太めの針を刺し胸の中の組織を採り、病理検査をする。

医師からは「細胞を採る」と言われたように記憶しているが、こちらの乳がん診断情報を見ると、自分が受けた検査は「針生検(Core needle biopsy:CNB)」のようだ。

右胸のシコリに正確に針を刺すために、エコーで胸を映しながら位置を決めるようだ。

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麻酔注射、消毒脱脂綿などが準備されている。
一番右から2つ目、枕の横にあるのが胸に刺す太目の針。医師が持つ部分がドライバーのようになっており、その先についている太い針を操作できるようになっているみたい。

Cnb3

上着とブラジャーを取って、上半身にバスタオルをかけた状態でベッドに寝て医師を待っていたのだが、待たされそうな気配を感じたので、その間に写真を撮った。
当然だが、上半身裸で撮影している。
乳がんの検査だというのに・・・バカである(笑)。

針を刺す前に局所麻酔を打ってくれるが、今ひとつワタシには効きが悪かったようで、「ガッシャン」と組織を採られた瞬間に、胸の中の肉をギューっとつねられるような痛みに唸った。
結局、麻酔を3本打ってもらい(これ以上打つとエコーの映像が悪くなるらしい)、組織片を5片ほど採ったようだ。

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検査の前に、若い看護師さんは「人によって痛みの度合いは違いますけど、多くの方が、それほどでもなかった、とおっしゃいますよ。大丈夫ですよ。」と励ましてくれたが、ワタシはかなり痛かった。局所的な痛みではなく、右胸全体を包むような大きな痛み。

検査後もかなり痛くて、痛み止めを処方してもらい飲んだほど。
個人差があると思うが、ワタシは、検査から約6時間ぐらいは痛みが続いた。

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↑検査後の右おっぱい。
傷口は3ミリぐらいで小さいのだが、止血のためガーゼが強く当てられており、そのうえから白く大きな絆創膏みたいなものが貼られている。

【今日の診療費】
¥ 11,740円

予想外の乳がん告知

2日前に受けた超音波エコーとマンモグラフィーの結果を聞き、場合によっては針を刺して細胞を採ると言われていた。

7年前の子宮頸癌のときもそうだったように、大概こういう検査の場合は、映像だけでは良性悪性の区別はつかず、細胞診断をしてようやく結果が分かるものなので、今日、診断結果を告げられることはないと思っていた。

油断していたかも。
というより、ワタシは平成17年までの5年間、この病院で子宮頸癌の術後観察・検査を受けてきたし、その後も毎年必ず健康診断もしてきたので、右胸のシコリは良性のものに違いないと自信を持っていた。

なのに、医師は、右胸のシコリは乳癌だろうと言う。
細胞診断をしなくても、超音波エコーに写ったシコリの形によって「ほぼ乳癌」と診断がつくのだとか。

さらに、
右胸シコリの周囲には石灰化もあり、
左胸の広範囲にも石灰化がある、
のだとか。

え?それは、どういうことですか?

Dr 「右胸のシコリだけならシコリだけを取り乳房温存ができるが、シコリ周囲の石灰化にも問題があれば、右胸を全部摘出しなければならない。左胸の石灰化にも問題があれば、左胸も摘出しなければならないこともある。石灰化については、取らなくても良い可能性が十分にあるので、これから詳しい検査をして一つ一つ否定していきましょう。」

私 「細胞を検査する前に、映像だけで本当に癌だと言えるのですか? ”癌が疑われる”程度ではないのですか?」

とDrに食い下がってみたのだけど、癌細胞特有の形状をしているので、100%とは言えないけど、まず間違いなく癌なんだそうだ。

医師は、超音波エコーとマンモグラフィーの映像を示しながら丁寧に説明してくださっているのだが、自分のことではないように思えた。
最善のケースになる希望が高いからこそ、医師は最悪のケースも話してくれているのだと言い聞かせた。