今日は朝から検査だ。
CT-SCANとMRI
まず、午前10時から体部CT-SCAN。
肺など内臓に癌が転移していないか検査する。朝食は抜き。
本当は造影剤を使った方が良いらしいが、このあと行うMRIでも造影剤使うことになっており、ダブルで使うと腎臓に良くないとのことで、CT-SCANのほうは造影剤なし。
さすがに扉の中にデジカメは持っていけない。
慶應義塾大学病院のサイト CT検査室にあるように、この機械の中に仰向けに寝て、息を吸ったり止めたりしながら輪切りに撮影する。
この検査は、人間ドッグでもやったことあるし、7年前にも、その後の経過観察検査でもやったことある。
何度もあるが、いつも思うことがある。
靴下は脱ぐものだろうか、履いているものだろうか、と。待っている人を見ても様々だ。
検査着とスリッパに靴下ってカッコ悪い。
今までは靴下は脱いでいたが、今日はカッコ悪いけど履いておくことにしよう。
と、バカなことを考えながら輪切りにされたが、
15分ぐらいで終わったと思う。
次に、MRI。
右乳房の癌の広がりや石灰化の程度、腋の下、リンパ節への転移の有無を調べ、右乳房の切除範囲を明確にする検査だと説明を受けた。
この検査の結果で、乳房温存か全摘出かが決まるのだろう。
CT-SCANより扉が見るからに頑丈そうで、磁力が強いことを感じる。
手術室の扉みたい。扉のうえには「磁場発生中」とある。
待合室の入口付近の床には、黄色と黒色のテープが貼ってあり部外者の入室を禁じているようだ。
MRI検査の機械はこんな感じ。
慶應義塾大学病院のサイト MR検査室
これも以前やったことがある。
耳栓をして、ベッド(台)のうえに仰向けに寝て、機械の狭い筒の中に入れられ、できるだけ動かないようにしながら工事現場のような大音響に耐えるのだ。
初めてやったときはその大音響にびっくりしたが、別に痛くもないし怖くもないので平気だった。
今日は点滴で造影剤を注入するというのが初めてなので、その点だけが心配。
事前に造影剤を使うことによる副作用の説明を受け、承諾書も提出した。
ま、でも特に痛いわけではなかろうと思っていたが、呼ばれて驚いた。
筒の方に頭を向けてベッドに仰向けに寝るものとばかり思っていたら、ベッドの上に変な台が設置してある。
頭と足の向きが逆になっていて、筒の方に足を向けてうつ伏せに寝る台だ。
マッサージ屋のベッドをイメージすると近いが、顔をうずめる穴1つに加え、その下に、乳房を入れる穴2つがあいている。
女性の検査技師が優しく誘導してくれたが、検査着の前をはだけて、穴に顔とおっぱいを入れながらうつ伏せに寝るサマは、恥ずかしく少し屈辱的な気持ちがした。
顔と乳房を穴にセットしたら、技師の指導で、できるだけ楽な姿勢を探す。MRI検査中はできるだけ動かないようにするのだが、うつぶせだから、そもそも息苦しい。さらに、穴に顔と乳房を入れて両腕を頭のうえに置いているから、台が身体にぶつかる部分があり少しでも楽になるように痛い部分にタオルを挟んだりする。
前半は、造影剤はなしで撮影が進む。
大音響はあまり気にならない。それよりやはり息苦しい。動かないようにしようと思うと余計に息苦しい。
後半は、造影剤を点滴で注入して撮影する。
左手の甲に注射され造影剤が注入されるのだが、その間も顔や身体を動かさないように指示されたので、自分はうつぶせに寝たまま。何をどうされたかは分からず。
耳栓をしているので技師の声は遠くに聞こえる。
「はい、スタート!」という声がしたと思ったら、左手甲からスーッと液体が入ってきたのが分かった。
それ以外は特に感じることもなく、うつぶせの息苦しさと、動けない息苦しさに耐えた。
全部で30〜40分ぐらいで終わったと思う。
靴下を履いていて正解だった。(笑)
解放感いっぱいで更衣室の鏡を見て驚いた。
突っ伏していた顔の下に引いてあったタオルの模様が顔について、顔が夏ミカンのようだった。
もし同じ検査をすることがあったら、顔の下に引くタオルは質の良いものを持参しようっと。
ノンは、このMRIを何度も受けているようで、今はもう慣れてウトウトできるぐらいだと言う。
変な趣味でもあるのか?おっかしいんじゃないか?! > ノン
造影剤の副作用というほどのものではないと思うが、検査が終わって会計に向かうとき、身体全体がゾワーとして、立っているのが少し辛くなった。腰掛けて10分ぐらいしたら平気になったが、何だったのかな?
軽い貧血かな。
【今日の診療代】
13,340円