卵巣内膜症性嚢胞の手術内容を決めるために、分かりやすい子宮内膜症の本を探して読破しました。

昨年秋から抱えている右卵巣内膜症性嚢胞(チョコレート嚢腫)。

経過観察してても卵巣の腫れも痛みも引かないので、手術で右卵巣を取ることにきめました。

 

婦人科主治医から手術方法として、以下3つの選択肢があることを教わりました。

(1)腫れている右卵巣だけを摘出する。

(2)右卵巣に加えて、子宮も摘出する。

(3)右卵巣に加えて、子宮と左卵巣も摘出する。

 

『子宮内膜症って、子宮にできるんじゃないのぉ?』と

思っていたぐらい無知だったので、

まずは子宮内膜症が何かを知らないと、選択も何もできません。

子宮内膜症とは?

子宮内膜症の治療方法は?

ここまでは昨年勉強済みです。

 

今回あらたに勉強したことは、

手術して摘出する場合にはどんな方法があるのか?

それぞれのリスクは?

 

納得した治療・手術をしたかったので、

分かりやすそうな子宮内膜症の本を探してみました。

 

1冊目

20120612_naimakushoubook1

 

日本子宮内膜症協会 いぬい益美 著

『あなたを守る 子宮内膜症の本』

2000年11月 初版発行、2007年3月 8刷発行 

 

【わたしの超個人的 読後感】

患者当事者(いぬい益美氏)が子宮内膜症のことを調べ尽くして、研究して執筆したと思われ、医師の手術技術のクオリティにも言及しており、当事者目線で書かれている。

もの凄く詳細に多岐にわたって書かれているので、ページ数が多く、文字も小さいので、読み切るのは非常に難しい。わたしは全ページはとても読み切れませんでした。
だが、多くの情報を得たい人には役立つと思う。

初版の2000年当時は、医師の間でも、子宮内膜症のことが詳細に理解されていなかった模様で、そういう状況下で、このボリュームを執筆された情熱は凄いと思う。

 

2冊目

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杉並 洋(産婦人科医) 著

【改訂新版】専門のお医者さんが語る Q&A 子宮内膜症

平成8年7月 初版、平成20年4月 改訂新版発行

 

【わたしの超個人的 読後感】

専門のお医者さんが語る、というタイトルどおり、

子宮内膜症のイロハがきちんと網羅され説明されている。

子宮の役割からはじまり、子宮内膜症の原因・症状・検査・治療まで網羅的に書いてあり、目次的には十分と思うけど、医師の言葉で書いてあるので専門用語も多く、小難しい印象はある。

辞書的な印象。

しっかりと理屈から理解したい人には、オススメ。

 

 

3冊目

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武谷雄二 監修

子宮内膜症 これで安心

2008年10月 初版

 

【わたしの超個人的 読後感】

東京大学医学部・産婦人科の教授が監修して、小学館が執筆・編集しているようで、医学の素人にも分かりやすい言葉で書かれている。

子宮内膜症のイロハは、簡潔にまとめられている。

子宮内膜症の患者・女性が読みやすいように、やさしいまとめ方をしているので、誰にも抵抗感なく読みやすいと思う。

かといって、内容が雑なわけではなく、治療方法・手術方法について詳しく分かりやすく書かれていて、わたし的には一番役に立った。

「GnRHアゴニストをすすめられたけど、ほかに治療方法はないのか?」とか、

「手術にも、卵巣だけ摘出方法と、子宮も全摘する方法がある」こととか、

わたしが一番知りたかったことが書かれていました。

 

最初に買う1冊目の本としては、これが一番オススメです。

これを読んでみてもっと理屈が知りたくなったら、2冊目(専門のお医者さんが語るQ&A)のほうを読むと、より理解が深まると思いました。

 

 

ってなことで、子宮内膜症とは何か?も理解したし、

手術方法も分かりました。

あとは、リスクとして考えられることと合わせて、

主治医と再度相談して決めるだけです。

 

「右卵巣に加えて、子宮も摘出、左卵巣も摘出」にすることが、

わたしにとっては一番いいだろうなーと思っているところです。

 

————————————-

 

医療系の本って、一度読んだら、読み返すことってあまりないし、

高価なものが多いので、

もっぱらAmazonの中古で買ってます。

定価の3分の1ぐらいで買えるし、状態が良いものが多いので全然問題ありません。

 

————————————–

 

本の写真の下に見える くまもん (*^_^*)

熊本土産にいただいた くまもんタオルてぬぐいです。

 


 

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「卵巣内膜症性嚢胞の手術内容を決めるために、分かりやすい子宮内膜症の本を探して読破しました。」への6件のフィードバック

  1. こんばんは。手術を受けられるのですね。受けるからには、きちんと病気のことを知って、自分で治療を決めていく。当たり前のようでいて、なかなかできることではありません。長坂さんの姿勢?「患者力」?これ!という言葉が見つかりませんが、脱帽・尊敬してしまいます。
    これから暑くなりますし、体調を崩されませんように…。手術が無事、成功しますよう、願っております。

  2. お久し振りです。2年弱前にコメントしました☆
    私は子宮筋腫で子宮全摘で両方の卵巣もついでに取ってもらいました。
    前年に乳ガンの手術をしていて、「ホルモンの影響等を考えると卵巣も取った方が良いのかも」という婦人科の医師の一言に乗っかって(笑)積極的にそのようにしてもらいました。
    《良かったところ》
    ☆毎月の煩わしさから解放された。☆貧血が治った。☆乳ガンに影響の有るホルモンの供給源が断たれた安心感がある。☆子宮ガン、卵巣ガンになるリスクが無くなった。
    《予想外だった事》
    ★手のこわばり…ホルモン不足が原因で、一生治らないかとブルーになりましたが数ヶ月で解消。体の中で色々作り替えてくれてるのだと思います…人体の神秘!?
    ★ホットフラッシュ!突然暑くなったりドキドキしたり。現在も継続中。ちょっと面白がったりしてます。
    排尿障害は私も少し心配でしたが問題ありませんでした。(←ドクターから説明された訳でもないのに勝手に心配してた…)単純全摘は問題無いのかも。リンパとか取るような大手術だと大変そうですよね。

  3. ●YHKONAKAさん
    こんにちは!長坂です。
    いつも、ありがとうございます!
    >こんばんは。手術を受けられるのですね。
    はい。
    一応、入院申込みはしてあって、順番待ちしているので、
    たぶん、7月ちゅうには入院・手術ができると思います。
     
    >受けるからには、きちんと病気のことを知って、自分で治療を決めていく。
    >当たり前のようでいて、なかなかできることではありません。
    >長坂さんの姿勢?「患者力」?これ!という言葉が見つかりませんが、脱帽・尊敬してしまいます。
    いえいえ、そんな立派なものじゃあないと思いますが、(^^;)
    ありがとうございます。
    病気の治療って、患者自身が一生懸命に取り組むのと、医者に丸投げしてしまうのとでは、結果に雲泥の差が出るということを、ここ数年で学習・体感したので、やてるんですけどね。
    それと、あとで後悔するのがイヤなのと、
    とっても痛がりで恐がりなので、少しでも痛くないようにしたいと思っている小心者です。(^^;)

  4. ★おおはし47歳さん
    こんにちは!長坂です。
    >私は子宮筋腫で子宮全摘で両方の卵巣もついでに取ってもらいました。
    >前年に乳ガンの手術をしていて、「ホルモンの影響等を考えると卵巣も取った方が良いのかも」という婦人科の医師の一言に乗っかって(笑)積極的にそのようにしてもらいました。
    コメント、ありがとうございます!
    おおはし47歳さんのような手術をされた方の体験談・アドバイスをお待ちしていました!!
    とても助かります。嬉しいです。
     
    >《良かったところ》
    >☆毎月の煩わしさから解放された。☆貧血が治った。☆乳ガンに影響の有るホルモンの供給源が断たれた安心感がある。☆子宮ガン、卵巣ガンになるリスクが無くなった。
    そのとおりですね!
     
    >《予想外だった事》
    >★手のこわばり…ホルモン不足が原因で、一生治らないかとブルーになりましたが数ヶ月で解消。体の中で色々作り替えてくれてるのだと思います…人体の神秘!?
    >★ホットフラッシュ!突然暑くなったりドキドキしたり。現在も継続中。ちょっと面白がったりしてます。
    やはり、そういうことになるのですね。
    ここが悩みどころです。
    私はいま49歳。
    もう女性ホルモンも枯れかかっているだろうと思うので、健在な卵巣も取ってしまっても支障ないかな~~とか思うのですが、やっぱり、いきなり取ってしまうと、そういうことが起きるのですね。
     
    >排尿障害は私も少し心配でしたが問題ありませんでした。(←ドクターから説明された訳でもないのに勝手に心配してた…)単純全摘は問題無いのかも。リンパとか取るような大手術だと大変そうですよね。
     
    そのようですね。
    私も色々調べたり聞いたりして、やっと分かり、その点は心配しなくてもいいだろうと思えるようになりました。
    ありがとうございます!

  5. ■monn@あきるーさん
    こんにちは!長坂です。
    ありがとうございます。
     
    >よく勉強していますね。
    >自分の体なんだから当然ですが・・
    乳がんの同病の方々の経験を聞けば聞くほど、
    知らないということの恐さが分かったので、
    これでもかっ!!ってぐらい勉強しました。(^^;)
    もう今は不安はなく、左卵巣をどうするかを決めるだけになりました。
    みなさんのおかげ!
    ありがとうございます。

  6. ▼おおはし47歳さん
    こんにちは!長坂です。
    >全摘も腹腔鏡で出来るのですね!凄い!羨ましいです!
    そうなのです!(^_^)
    腹腔鏡でできるということなので、手術を決意しました。
    良性腫瘍だから、子宮全摘も腹腔鏡でできる、とのことでした。
     
    >でも私の場合は大きい筋腫が有ったから開腹が適切だったのでしょう…多分(^^;)。
    症状によりますよね。
    私は、おととし、約10センチの子宮筋腫を腹腔鏡で摘出してもらいました。
    今度は2回目の腹腔鏡手術になります。
     
    >入院日数はどのくらいになりそうですか?開腹しないから短いでしょうか?
    >私は10日間でした。
    癒着とか問題なければ、1週間ぐらいで済みそうです。
     
    入院中には読書三昧と落語CDを聞きたいなって思っています。
    ありがとうございます!

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